パフスクール

2008年後期講座もうすぐ予約受付始まります!

アカー主催「コミュニティ・メモリアル・サービス2007」

9月最後の雨の日曜日は、アカー主催のコミュニティ・メモリアル・サービス2007「友だちが遺した“生"の風景」に出席してきた。

この催しは年に一度、仲間や友人を追悼する場で、一昨年から始まった。3年目の今年は2001年に44歳で亡くなったノンフィクション作家、井田真木子さんの特別追悼式だった。井田さんはアカーとは縁の深い作家だ。彼女の『同性愛者たち』(文藝春秋1994)は府中青年の家裁判を闘ったアカー創設当時のメンバー7人を追った労作である。

会場は牛込柳町の経王寺。傘立てに傘をさし、本堂に上がる。室内はお線香の匂いがたきこめられていた。第一部では、祭壇の前に下げられた大きなスクリーンに井田さんの写真やビデオが映し出され、進行係のナレーションで会はしめやかに進められた。

第二部では、コミュニティの活動家、アカーのメンバーの家族、活動を支えてくれた関係者16人の名前が紹介された。16人のうち、30代で亡くなった人が6人もいたのが痛々しい。息子を亡くした母親が、生前の息子の歌声が録音されたテープを聞いた喜びを語り、「LGBTIの家族と友だちをつなぐ会」で活動を始めた父親が「とにかく生きていてほしい」と話したときには胸がふるえた。

第三部はお坊さんについて「妙法蓮華経観世音菩薩普門品 第二十五」を読む。お坊さんの説教によれば「このお経は観音様を信じなさい、と言っているのではなく、あなたも観音様のような知恵と慈しみの心を持ち、暗い心に光をともし、世間を明るく照らすようになりなさいと教えているのです」という。ありがたい教えだ。

死をていねいに扱えるのは、その集団が成熟しているからだろう。
楽しいこと、嬉しいことには人は集まるが、悲しみや苦しみは避けがちだ。それだけ人生は苦の連続ということだろうが、こんなふうにときどき生老病死をていねいに扱ってあげることで、それらに対する恐れがなだめられるような気がする。家族からも冠婚葬祭のような儀式からも無関係に生きている者にとって、こういう機会は貴重である。

親睦会でもわたしはパフスクールのチラシを何人かに手渡した。
好きな人と一緒にいたい。死んでもていねいに葬られたい。自分の本当に学びたいことを学びたい。一人の人間として大切にされたい。幸せになりたい。これらすべての要求はいつだって正当なものだ。縮こまっていると、そんな当たり前のことさえ忘れそうになる。

さて、明日からはいよいよ10月。
パフスクール第2期の申し込みはもうお済みですか?
詳しくは下のパフスクールHPをご覧ください。
http://www.tunascompany.com/pafschool/



2007年前期講座

「ちょっとエロい起業講座」  講師・北原みのり 6回連続講座
女のセックスグッズストア「ラブピースクラブ」代表で、セックス・ジェンダーについての著作も多い北原みのりさんが、自分の仕事を見つけたい という女子を対象に、仕事の作り方、起業の仕方を、受講生といっしょに、具体的に真剣に考えてくれました。講座終了後、秋にパフスペースで女の子のための読書講座を開いた人や、今年に入って古本屋を開店した人もいます。

「女を愛する女たちの物語」  講師・沢部ひとみ 6回連続講座
尾竹紅吉、湯浅芳子、吉屋信子……今から百年前にも女を愛する女たちはいた。きちんと思い出しておかないと、そんな簡単なことも忘れ去られてしまいます。『女を愛する女たちの物語』(1987)、『百合子、ダスヴィダーニヤ 湯浅芳子の青春』(1990)などで、レズビアン・モデルを執筆してきた沢部ひとみさんの歴史講座。この講座の受講生はSister研究会をつくり、今も月1回パフスペースで活動しています。

「クィア・スタディーズ」 講師・清水晶子 6回連続講座
東京大学准教授の清水晶子さん(表象文化論、クィア理論)が、クィア・スタディーズの基礎知識を教えてくれました。クィア・スタディーズは、性や身体や欲望について、それを取り巻く社会や文化について、考えます。「クィアって何?」を皮切りに基本用語や概念の紹介から始まり、参加者全員でいろいろな問題について考えたり話し合ったりしました。講座内容は「デルタG」のブログに詳しくレポートされています。この後10月に、日本クィア学会が設立されました。












境界線を越えて― 新しい感想が届きました!

清水講座「クィア・スタディーズ」  半澤英恵

 パフスクールの魅力は、そのユニークで濃密な講座内容だけではない。セクシュアリティ、ジェンダーはもちろん、世代や職業、関わってきた社会運動などが違う人々が沢山の境界線を越えて人生訓や視点を分け合い、意見を交換する場が生まれているのが何よりの魅力だ。同じフェミニズムの歴史やバトラーの理論を学ぶのでも、大学で同世代の学生と学ぶよりリブを担ってきた親よりも年上の女性の隣で学ぶ方がぐっとわが身に迫ってくる。クィア理論という新しい領域の先陣を切って行く清水先生から間近で海外の最新情報も含めレクチャーを受けながら、集まった受講者の多様な意見を通してクィア理論の学びなおしができました。

早大チラシ撒き散らし作戦

今日、小野さんとまめ太くんと3人で、早稲田大学にチラシを撒きに行った。文学部の正門あたりで「パフスクールです」「読んでください!」と口々に言いながら、チラシを配る。なかには固く決心したように前方を見つめたまま通り過ぎる人、パッと手を出して「いらない!」と言う人もいたけど、受け取ったとたん、じっくり読みふけってくれる人も何人かいた。そんなときはうれしい。5000枚のチラシのうち、今日500枚以上を配った。

小野さんは10月6日(土)から「生きづらい女の子たちのための読書講座」 http://pink.fem.jp/ono/col4.cgi をパフスペースで始める。彼女のチラシもいっしょに配る。文学部→法学部→教育学部と校舎をまわる。教育学部で会った女子学生が、受け取った小野さんのチラシをタバコを吸いながら一生懸命読んでいた。

学生ラウンジに入っていって、話し合いをしているテーブルにも「この近所で学校を始めました!」と置いていく。色んなチラシの並んだ棚の中央に(他のチラシの隣りにスペースを少しいただいて)「パフスクール」のチラシをおく。まめ太くんのアイデアでポスティングもした。

1時間半くらい配っているうちに、だいたいどんなタイプなら受け取ってくれるかがなんとなくわかってくる。小野さんいわく「最先端のおしゃれじゃないけど、どこか個性的」「何か考えていそうな感じ」「真面目そう」なタイプが受け取ってくれる。スポーツで身体を鍛え、汗を流し、元気一杯そうな人は受け取らない。小野さんが納得したように、「わたしがなんで占いの人に声をかけられるかわかった〜! もうずっと遠くから見つけられてたんだ〜」と言うのがおかしい。

チラシを配りながら、わたしは「まったく幾つになっても同じことをしているなあ」と苦笑した。今から35年も前、わたしは「うんこ軍団蜂起せよ!」のチラシを、やはり早大キャンパスで撒いていたのだ。このことはまた日を改めて書くことにしよう!

パフスクール第1期生の感想、第3弾です!

北原講座「ちょっとエロい起業講座」    小野祥子
 エロに開いていかない学校での仕事に限界を感じていて、何かヒントが見つかるといいなぁ、というくらいの気持ちで申し込みをした。しかし、扉を開けると、そこはとんでもないことになっていた。「セックスワーカーです!」「ロマンスライターです!」私の番が回ってきた。「教員です…」おずおずと自己紹介し、普段もやもやと考えていたことをしゃべった。すると…ものすごい勢いで大量のアイディアが返ってきた。「一緒にやろう!」と言ってくれる人まで現れた。そんな中で私の『生きづらい女の子たちのための読書講座』は生まれた。エロをテーマに女が集まったときに生まれる地鳴りのようなパワーは、はじめて体感するものだった。パフを拠点とする人びとが、いつか世界を震撼させる日が来る!…と半ば本気で信じている。

清水講座「クィア・スタディーズ」   小島和子
 性やジェンダーをめぐるいろいろな問題が、どんなふうに関係しあってるのか?という、漠然と抱いていた日ごろの疑問・好奇心に十二分に応えてくれる講座でした。それぞれ今どんな状況にあって、そこにいたる過程に何が起こってきたのか、ちょっと広い視点で俯瞰できて、自分の立ち位置も少しわかった気がします。クィアな世界にも「グローバリゼーション」の波が押し寄せているなんて!もっと知りたいテーマが見えてきて、とっても好奇心が満たされました。

パフスクール第1期生の感想がつづきます。

北原講座「ちょっとエロい起業講座」   大曽根雅子
 今回私が受講した「ちょっとエロい起業講座」は、テーマのせいか、受講者の背景や個性は実に様々! さらに講師の北原みのりさんが、自らの実例とアドバイスは惜しみなく出した上で、受講生に考えさせ語らせてくれたことが、個々の計画の具体化と、お互いの協力を促しました。「エロ」の分野は他業種からは排除される現実があり、その点でも貴重な講座でしたが、立場の違う女同士がこれだけ濃くつながれた経験はそれ以上に得難い機会だったと実感しています。


沢部ひとみ先生のパフスクール授業体験   トンプソン瞳美
 六回に分けて行われた沢部先生の「女を愛する女たちの物語」は毎回興味深いレズビアン歴史情報満載でした。湯浅芳子というダンディーなロシア文学者から吉屋信子の乙女チックな秘書との一生続いたパートナーシップなど、レズビアンはもちろん、ヘテロの人も楽しく聞ける講義でした。なかでも平塚らいてうと恋をした紅吉の話は好評でした。少年みたいな彼女の、"遊郭へ行ったときのときめき話"などはクラスを和やかなムードに包みました。20070922084305.jpg

新宿二丁目にチラシを置いた夜

今晩、新宿二丁目にチラシを置いてきました。
尾辻事務所、cocoro cafe、akta の3ヵ所です。
近くに行ったら、チラシ、ぜひ手に取ってくださいね。

尾辻事務所で1月ぶりに尾辻かな子さんに会いました。
9月24日(月)の16時〜18時二丁目のmf(メゾフォルテ)で韓国報告会があるそうです。尾辻さんは8月31日〜9月3日まで、韓国ソウルの性的少数者文化人権センターのフォーラムに参加して、韓国のレズビアンとゲイの違いに驚いたと言っていました。興味のある方、ぜひどうぞ。

二丁目には友だちのカップルを案内しながら行ったのです。
「二丁目にレズビアン・バーはいからできはじめたの?」と聞かれました。これは1980年代、男女雇用機会均等法が通って、女の人にも少しお金の余裕が生まれた時代です。それまでは六本木や青山の一杯飲むと、5000円も取られるようなバーしかなかったし、お店の人もネクタイと背広姿の「おなべ」が多かった。時代はどんどん変わっています。

パフスクール第一期の受講生の感想をお届けします!

今日、第一期パフスクールの受講生の方々に感想をお願いしました。
到着順につぎつぎ紹介していきます。

沢部講座「女を愛する女たちの物語」の感想  黄綿 史
 私がこの講座を受講したのは明治大正時代の女性同性愛を研究しているからです。
 授業が始まると講師の先生の力強い語り口と、歴史上の人物や近年であればコミニュティに焦点をあてた詳細な内容に、マイナーだと思っていた研究テーマが俄然誇れるものに感じてきました。昔から女性同性愛は存在したのに、それが忘れられている事がとても残念です。この講座を受け「レズビアンなんているの?」という問いかけに対し以前より自信を持って答えられるようになりました。

清水講座「クィア・スタディーズ」の感想 高橋フミコ
 セクシュアリティに関する言説はムーブメントが早く、言葉一つにしても、自分なりに考える暇もなく、流行に沿う形で使い初めてしまうことが多い。この講座では専門の研究者から直接、言葉の成り立ちや背景など広範な話を聞くことができた。それだけでもラッキーだったが、毎回出席者の体験に基づいた情報や意見の交換が行われるため、どんな話が飛び出るのかと最後まで心躍る気持ちで参加できた。第二、第三の清水クラスを早くも期待しています。

沢部講座「女を愛する女たちの物語」の感想 渭東節江
 血の通った言葉による、女たちの文学史。体験していないはずの明治時代の話だって、まるで見てきたみたいに語られる。クラスでは話にただ耳を傾けるだけではなく、講師のルポルタージュ手法にならって自分史を作り発表せよという宿題も出た。尾竹紅吉、吉屋信子、湯浅芳子……講義で取り上げられた女たちの物語と、負けず劣らず濃密な各々の物語を、あの場でシェアできたのは、それまでの沢部講師の語りに触発されたせいかもしれない。

チラシができました! 

パフスクール第2期のチラシができてきました。こんなデザインです。20070919001320.jpg

これから、ジェンダースタディーズのある大学、セクシュアル・マイノリティやフェミ関係のグループ、二丁目のお店などにだんだん置いてもらったり、配ってもらったりするつもりです。

できるだけ大勢の人に知ってもらおうと、今回は5000枚(前回は2000枚)も作りました。
こんな場所に置いたらいいんじゃない? とか いっしょにまくの手伝おうか? なんて言ってくださる方、パフスクール事務局まで pafschool@pafspace 声をかけてくださ〜い! よろしくお願いしま〜す!

パフスクール第2期の受付が始まりました!

2007年6月、早稲田大学文学部正門のすぐそばdocomo shopの3階に、小さな小さな学校「パフスクール」が誕生しました。

パフスクールは、ジェンダーやセクシュアリティから自由に生きる知恵と勇気を育む学校です。

第1期は「女を愛する女たちの物語」「ちょっとエロい起業講座」「クィア・スタディーズ」が好評のうちに終了。

第2期も「映画エッセイの書き方」「友だち村づくりのノウハウ」「ノンケ女性に消費されたゲイ」「国に意見する方法 DV法改正とロビー活動」など、魅力ある講座が目白押し。

大学でも市民講座でもめったに学べない、セクシュアル・マイノリティ自身の問題意識から作られた講座もたくさんあります。詳しくはせびHP「パフスクール」で確認してください。参加をお待ちしています!