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『LGBTQってなに?』 ケリー・ヒューゲル著 上田勢子訳 (2011明石書店)

去年の12月に翻訳・出版されたばかりのセクシュアル・マイノリティのための本。

十代の若者向けに書かれた内容だが、セクシュアル・マイノリティがこの異性愛社会を生き抜く上で
必要な基礎知識と、さまざまな問題への対処法が実にていねいに具体的に書いてある。
十分な読みごたえのある、まさに「セクシュアル・マイノリティのためのハンドブック」だ。

第1章「LGBTQってなに?」から始まって「ホモフォビア」「カミングアウト」「学校生活」「仲間」
「恋愛」「セックスとセクシュアリティ」「健康管理」「宗教と文化」「トランスジェンダーの10代」
「仕事と大学」と、すべてセクシュアル・マイノリティの人生をおおう大切で切実な問題ばかり。
レズビアンである著者の語り口は率直で、どの対処法も現実的でうなずける。

第1章の「まったくばかげたLGBTQの10のウソと真実」では、ウソの1番に「 LGBTQの人は不幸だ」
をあげている。その真実は「長い間、社会は、LGBTQの人は苦しみながらもひっそりと暮らしている
という絵を描き出してきました。しかし、現実は多くLGBTQの人がオープンに、そして幸福に生きて
いるのです。それにストレートだから幸せになれるという保証はありません。LGBTQであろうと、
ストレートであろうと、人生は自分で作っていくものなのです」と解説している。

その通り!と思わずヒザを打ってしまうほどの説得力。ついでに2番から10番まで列挙してみると、

ウソ2「ゲイの男性はすべての男性に惹かれ、レズビアンの女性はすべての女性に惹かれ、
    バイセクシュアルの人はすべての人に惹かれる」
ウソ3「ゲイは女性に、レズビアンは男性になりたい願望をもつ」
ウソ4「自分をゲイやレズビアンと認めたくない人がバイセクシュアルだ」
ウソ5「トランスジェンダーの人は、みなドラッグ・クイーンやドラッグ・キングだ」
ウソ6 LGBTQの人は、パーティやドラッグだけに夢中だ」
ウソ7「ゲイはみなインテリア・デザイナーか美容師で、レズビアンはみな道路工事や刑務所の
   看守をしている」
ウソ8「 LGBTQの人は親になれない」
ウソ9「 LGBTQの人は都会にしかいない」
ウソ10「ゲイのつきあいは長続きしないが、レズビアンは安定を求める」

中には笑っちゃうのもあるけど、こんなウソにどれだけ縛られていたかと唖然とするのもある。

いいかげんな情報を信じ込んで、小さな井戸の中で暮らしていることが恥ずかしくなる。
自分を信じて、現実をちゃんと見つめて、信じられる人と出会って幸せになろう!
そんなふうに思わせてくれる一冊である。

ところでこの本をわたしは近所の図書館で見つけた。新刊を取り寄せてくれた人、ありがとう!


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