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パフスクール通信 2017.1.23号

☆★☆★☆★☆  パフスクール通信 2017.1.23号  ☆★☆★☆★☆
このメールは、これまでパフスクールの講座・講演会を受講された方と
  メールマガジンの配信を希望された方にお送りしています。

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  新しい年のはじまりに
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みなさま、遅ればせながら新しい年の始まりをお喜び申し上げます。
2017年は世界の歴史が大きくぬりかえられそうな予感がしますね。
どんな現実が来ようと、恐れずにその姿を見据え、日々心と体と命を
フルに燃やしていきましょう。わたしたちスタッフは現在、2015年から
2016年7月まで実施した「日本Lばなし」の講演録を3月完成をめざして
作成中です。新たな講座、イベントは5月のGWあたりの開講を予定して
います。今年もパフスクールをよろしくお願いします!

さて、「アンガーマネジメント」だの「グリーフケア」だの、心理学を
応用した対人関係の問題解決や心の癒しのためのワークが大はやりの昨今、
わたしは昨年12月に、プロセス指向心理学を実践したワークショップに
初めて参加してきました。

「あらゆるレベルの人間関係の紛争や対立をどう解決するか」をテーマと
したこのワークは、A・ミンデル著『紛争の心理学 融合の炎のワーク』
(講談社現代新書)に詳しく書かれています。実際のワークは後になって
からじわじわと多くの気づきをもたらしてくれました。アサーティブ・
コミュニケーションも自尊感情を高め、対話中心の信頼関係を築く上で
とても有効ですが 、特に言葉化しにくい感情的な対立の解消には、プロ
セスワークがかなり力を発揮してくれると感じました。

このワークを紹介してくれたのは、遠藤まめたさんでした。同じまめた
さんがFacebookで、プロセスワーカーのドーン・メンケンの著書
『Raising Parents, Raising Kids』(洋書)を読み、その一部「差別に
どう向き合うか」を翻訳・紹介していました。この著者は、女性二人で
子育てをしているそうです。

その内容がすばらしいので、今年初のパフスクール通信は、この翻訳を
紹介します。レズビアン・マザーに育てられている子どもたちが、周囲
からの差別に立ち向かう姿、そしてその子を支える大人たちの姿は、
差別解消への知恵と勇気に満ち、未来への希望を感じさせてくれます。

まめたさんは「だれかこの本を翻訳してくれないかな」と言っています。
わたしもぜひ読んでみたいです。どなたか手をあげてくれる方は、いらっ
しゃいませんか? 翻訳できる方が見つかったら、一緒に出版社を探し
ましょう。(沢部)

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【差別に直面したとき】
差別とまったく無縁でいられる贅沢さを持ち合わせていない子どもたちは
たくさんいる(中略)。息子が小学二年生だったある月曜の朝、登校して五分
もせずに学校から電話がかかってきた。

「テオは具合が悪くて、家に帰りたいそうです。彼を迎えに来てください」。

彼を迎えにいくと熱もなく、特に症状もなさそうだった。どうしたのと尋ねると
「足だけ、他の部分とはちがう方向にいきたがってた」と言う。なんとも謎だな
と思いながら、ようするに彼の体のほとんどの部分は学校にあったのに、足だけ
家の方向をむいていて、そこにはなにか理由があったのだなと思った。
家に帰ると、彼はまっさきに本棚に行ってTodd Parrの絵本『ちがっているのは、
いいことさ(it's okay to be deferent "』と『いろいろかぞく(ファミリーブッ
ク)』を手に取った。

「ママ、ぼくこの本好き。だってうちの家族と同じじゃん」

そして彼は、金曜の午後に、ある男の子から二人のママがいることをからかわ
れたことを話しだした。ぼくはすごく傷ついたし、恥をかかされた気分になった、
だって周りには友達もたくさんいたんだよ、と彼は言った。だれも何も言わず、
彼をかばってくれなかった。金曜の日は、家に帰ってきたらそのことは忘れて
いたけれど、月曜の朝になったら思い出したのだった。

7歳になった彼は、ほとんどの子どもにお父さんとお母さんがいることは十分に
わかっていた。それだけでなく、親が一人だったり、離婚していたり、いくつか
の同性カップル による家族も知っていた。彼は自分がユニークなのを分かって
いたし、これまでに何度か「そう、うちはママが2人いるんだよ」とクラスの
友達にも話していた。でも、からかわれたのは、これが初めてだった。

小学校に入る前に、私は彼に話していた。子どもたちの間では、ときどき、他の
子をみんなとはちがうという理由でからかうことがあること。そして、そんな
ときには、自分自身のためにどうやって立ち上がったら良いのかを学ぶことが
大切なんだよ、と。

その朝、私たちは何が起きたのかについて話し合った。はじめに、そのとき
受けたショックや、みんなの前で起こったということについて話した。だれも
彼をかばおうと声をあげる人はいなくて、彼も何も言えなかった。なので、
私たちは別のリアクションができたんじゃないか、と話し合い、いくつかの
ロールプレイをして、ちょっと面白がったりした。テオは自分のことをことば
にして、パワフルな態度をあらわすようになった。そのとき私が着けていた
ネックレスのことを、彼は「いじめを跳ね返す盾みたい」と言った。たしかに、
黒と銀色のガラスの形は盾みたいに見えた。私は彼に、自分の持ってる力を
思い出せるようにと言って、その「盾」を持っていってもいいよと言った。

次の日、彼は学校から帰ると興奮しながら話し出した。

「校庭でザックのところに行って、こう言ったんだ。『ザック、金曜日にきみは
ぼくの家族をばかにして、ぼくを傷つけただろう。本当に傷ついたんだ、謝ってよ』
って。ママ、そしたらザックはごめんねと言ったんだよ!で、ふつーに遊べたよ。」

私は、彼が自分でイニシアチブをとったことを本当に誇りに思った。彼は輝いていた。
私はすでに先生たちにコンタクトを取り、どう力を貸してくれるかや、教育の機会を
設けてくれるのかを相談していた。テオに、Todd Parrの絵本を学校に持っていって、
それをみんなに読ませてあげるのはどうだろうかと聞いてみたら、彼は「ママ、それ
超いいね!ぼく、持っていってみんなに読んであげるよ」と言った。

てっきり、私に来てもらうとかだれかのサポートを求めるのかと思っていたのに、
彼は自分でそれをしようとして、実際にそうした。先生は素晴らしく、彼の読んだ
本をもとに、学びにあふれるディスカッションをしてくれた。絵本のページが2人の
ママの家族のところに行くと、子どもたちのひとりが興奮してさけんだ。

「テオ、おまえんちと一緒じゃん!」

この話はささやかだけれど、大きな影響を与えていった。テオが自分のことを誇りに
思うことだけでなく、これは他の人たちにも大きなインスピレーションを与えたのだ。
次の日、私のクライアントだった妊娠しているレズビアンの女性は、自分の子どもが
どう世間から見られるかを恐れていた。彼女は子どもが直面するかもしれない事態へ
の参考になる話に飢えていたので、この話のシェアをとても喜んだのだった。

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  INFORMATION
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●アイリス講座「cis女性・LGBTsと学ぶ 自他尊重のアサーティブ・コミュニケ
ーション(全2回)」を開催します。
【講師】沢部ひとみ
【日時】2017.2.25(土)、2.26(日)13:30~16:30 (2日間参加できる方、無料、先着順)
【問い合わせ】渋谷男女平等・ダイバーシティセンター<アイリス>
(電話:03-3464-3395、FAX:03-3464-3398)
【申込受付】2017.1.25(月)9:00~
【詳細情報】https://www.city.shibuya.tokyo.jp/news/oshirase/iris_kouza01.html

●同性婚人権救済弁護団編『同性婚 だれもが自由に結婚する権利』(明石書店)
「同性婚」を通して、人権を求める一人ひとりの現実人生と気持ちが切々と伝わる。
パフスクール講座のゲストの方々や友人たちの名前も数多く見かけた。「人権」という
分かりにくい概念が、みんなの言葉で生命を吹き込まれている。

●牧村朝子著『ゲイカップルに萌えたら迷惑ですか?聞きたい!けど聞けない!LGBTs
のこと』(イースト新書Q)「男か女」の前に「あなたとわたし」であるために。そして、
LGBTsである、ないに関わらず“人と人”との繋 がり方を知る一冊。いつも一番大切な
ことは何かを教えてくれる。牧村さんのソフトな知のナビゲーターぶりに感動する。

●昨年10月に上演された『断髪にセレナーデ』のDVDが出来ました。好評販売中。
【申込先】鯨エンターティメント http://kujira-enter.sakura.ne.jp/
 
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▼次回発行は2017年2月下旬の予定です。
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  http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/MLC/node/MlcJoinListOrderFront/
 または、件名に「メルマガ配信停止」と書いて、パフスクール事務局までご連絡ください。
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▼パフスクール事務局
E-mail: pafschoolmail@yahoo.co.jp
URL: http://pafschool.blog118.fc2.com/
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